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2018/03/17

アレルギーっ子の入園・入学・進級 ① 入学までにやっておくこと&準備するもの


過去日記を再アップします。4回シリーズの1回目。
カテゴリー「アレルギーっ子の入園・入学」 ←click に、ほかにも書いていますので、よろしければご覧ください。




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入園・入学、進級を控え、みなさんそれぞれご準備を始められていると思います。
これから数回シリーズで、過去日記の入園入学についてまとめたものをアップしていきます。
娘が入学した頃とは時代も大きく変わっていますから、内容も適宜リライトしております。とくにこの数年は、関係者のみなさまのおかげで、アレルギーっ子が安心安全に過ごせる土台が整いました。
先生、お医者さんと連携しながら、希望あふれる新生活を安心して過ごせる準備をしていきましょう!


bbs02_201102.gif 入学までにやっておくこと&準備するもの 

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★ 負荷試験を受けて食べられるものを増やしておく

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・入園入学の1年くらい前から、負荷試験のできる病院で、 食べられるものを ひとつでも増やしていきました!

・負荷試験を受けることで、「食べたらどうなるのか」…どのくらいの量でどんな症状が出るのか、「食べられる量」…ここまでは日常生活で食べてOKという量、がわかります。 コンタミや混入のリスクを知る情報にもなります。

・血液検査や皮膚テストの値は確実ではなく、陽性でも実際には食べられたり、陰性でも食べられないこともあります。
大豆やごまのアレルギーでも、大豆油やごま油なら食べられる場合が多く、大豆がダメでも、味噌やしょうゆなら大丈夫という場合もあります。調味料や油まで除去となると給食対応できなくなることもあるので、入園入学までに食べられるのか、食べられないのかを確認を。

・保育園児で未摂取のものはなるべく自宅で食べさせておき、初めての食べ物を園で食べることは避けましょう。 

 ※経口負荷試験 実施施設一覧(全国) ←クリック 

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★学校公開などで、給食の時間や給食室の状況を見ておく

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・学校公開などの機会があれば、ぜひ給食の時間まで見学を!(一般のお母さんたち、給食を見学している人は ほぼゼロです^^;)

・また、娘の学校の給食室はガラスの扉で調理の様子が 丸見えでしたので、数時間ガラス扉にはりついて(笑)、調理から皿洗いまで見学させてもらいました。小麦が舞う調理室、クリームシチューを使った鍋釜をどう洗うのか…など気になるポイントはしっかり自分の目で見ておきました。

・教室の様子、調理場の様子を知ったうえで先生方との面談に臨むと、話がより具体的に進みますよ。

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★書類を準備 ①「生活管理指導表」

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  『保育所におけるアレルギー疾患生活管理指導表』
  保育所


  『学校生活管理指導表』 
  無題

・アレルギー疾患と診断された子どもで、集団生活で特別な配慮が必要な場合のみ、医師に記入してもらい園や学校に提出します。基本的に用紙は学校から渡されます。

・アレルギーは症状が緩和したり悪化したり、新規の発症もあったりするため、1年ごとに更新し提出します。

・1年の途中で除去していた物が食べられるようになった場合、その都度、医師の診断書を提出するのは現実的ではありません。「除去解除」を医師から指導されたら、親が書面にして提出すればOKです。

・保育園と学校では管理指導表の中身が異なります。「食物アレルギー」の「原因食物」が、学校用は「診断根拠」、保育所用は「除去根拠」 となっています。保育所では、まだ食べたことがなく「未摂取」で除去しているお子さんもいるためです。学校用の管理指導表には、「アナフィラキシー病型」の項目に「運動誘発アナフィラキシー」があります。

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★書類準備② 面談で伝えておきたいことをまとめておく

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・「生活管理指導表」だけでは伝えきれない下記のようなアレコレを、簡単にまとめておくとよいと思います。

⇒「何のアレルギーがあって、重症度がどのくらいなのか」
過去にアナフィラキシーのエピソードなどがあれば伝えましたが、あまり言い過ぎると先生方が怖がって構えてしまうと思い、相手にアナフィラキシーの基本的な知識があるのか探り探り話を進めました。

⇒「いつ、どんな症状が出て、どんな対応が必要なのか」
例)食物アレルギーがある場合…給食後の牛乳パックの解体。調理実習。図工の小麦粘土、牛乳パックで工作。
例)食物依存性運動誘発アナフィラキシーがある場合…体育の授業は午前中の時間割に入れてもらうよう先生にお願いする。
例)喘息がある場合…チョークの粉、掃除当番、防災訓練などの煙、運動誘発喘息 など
例)アトピーがある場合…プールの塩素(とくに塩素の強い腰洗い槽)、シャワーや薬 など8

・伝えておきたいことはたくさんありましたが、これを全部伝えたら、先生方もパンクしちゃいます。一度の面談ですべてを伝えようとせず、優先順位をつけて小出しに相談しました。

(さらに詳しくは…)
 『すこやかライフ』 2015 Spring No.45  
アレルギー児の安心・安全な学校生活のために入学・進学のときに知っておきたいこと
 • 昭和大学小児科講師 今井孝成先生
 • NPOアレルギーを考える母の会 園部まり子さん、長岡徹さん

すこやかライフ45表紙

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★学校の先生と面談する(校長・養護教諭・栄養士・担任など)

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・小学校のアレルギー対応は、最終的には各学校の校長の判断が大きく左右します。隣の学校と全然対応が違うことはよくあります。面談では校長、副校長、養護教諭、栄養士、調理師…など複数でしました。相手は、ほとんどアレルギーを知らないのが現状でした。

・そして、もし3月までの面談で「いい先生」に出会えても、4月には異動になることもあるので、面談は正式には4月以降、新しい校長・担任が決まってからという学校がほとんどかと思います。ただ、娘の学校は入学式翌日から給食が始まるため、秋~入学までに3回くらい面談しました。

・面談では必ずメモをとり、後で言った、言わないにならないようにしました。最後の決め事には、パパさんに同行してもらうのもよいですね(男性が同席していると先方もちょっと構えます)。

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★給食は「完全除去」か「解除」で。段階的な除去は求めない

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・学校ガイドラインでは、食物アレルギー児の安全を最優先に考え、給食では原因食物を一切提供しない「完全除去」が推奨されています。アレルギー児一人ひとりの状態に合わせた個別の対応を行っていると、調理から配膳まで繁雑となり事故が起こる確率が高まるおそれがあるため、「除去は完全に行うこと」を目指しています。つまり、「完全除去」なのか「解除」なのか、二択で考えていくのが望ましい対応です。

・学校がどこまでアレルギー対応できるのかをみんなで話しあう。
a:すべて弁当持参 b:一部弁当対応 c:除去食対応 d:代替食対応

・入学前に調味料を全部見せてもらい原材料確認をして、最新の献立表を1部もらって加工品(ハム・ベーコン・練り製品など)の原材料を調べてもらうなどお願いしました(各市町村ごとに対応は異なりますので、先生に聞いてね)。

↓↓↓ 学校給食の基本的な対応について、詳しくはこちら ↓↓↓
 
 学校給食における食物アレルギー対応指針

 学校給食対応指針201503


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★先生方とじっくり信頼関係を築いて、何でも話せる関係に

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園や学校の先生とは、これから長いつきあいになります。また、園や学校には、アレルギー児だけでなく、障害やその他の病気などで支援の必要な子どもたちもいます。
学校は「生徒の安全」を第一に考え対応を決定しますから、お願いしたことがすべて受け入れてもらえるわけではありません。

先生方に何かお願いしていくとき、子どもの命にかかわる部分は絶対に譲れませんが、それ以外のことは一度の面談ですべてを伝えようとせず、優先順位をつけて小出しに相談しました。

そのとき、こちらの気持ちを受け止めてもらえない…と感じる場面もあるかもしれませんが、お互いが できること、できないことを、きちんと話し合ったうえで、「気持ちよくわが子を引き受けてくれる学校(園)」「気持ちよくわが子が通える学校(園)」であることが、とても大切なんじゃないかと思っています。  

子どもの安心安全を最優先としたうえで、「子どもが気持ちよく通えるために」最善の方法をみんなで考える。状況の変化に応じて、何度でも話し合えばいい。
 
そのときはできるだけ、「先生、いつもありがとう」の気持ちで。
たとえ いろいろな気持ちが渦巻いても、「ありがとう」という言葉は、人と人の関係をうまくする、魔法の言葉になるよ。 
 
※過去日記より→ 「アレルギーっ子の就園・就学-共同決定のたいせつさ」


先生方と信頼関係を築きながら、みんなで協力しあってアレルギー児を支えていけたらいいなと思っています。



アレルギーっ子の入園入学