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2018/08/27

牛乳の経口免疫療法(急速法)から8年/身体全体のアレルギー反応を抑える


牛乳の治療の近況です。
まずは2018年4月(高3)の血液検査の結果から。

【牛乳の免疫療法の経過】 
年月学年牛乳スコア総IgEエピソード
2010.08    小4 >100(6) 3,200 急速免疫療法入院。5日で200cc 到達
2010.12  小4 >100 111 200cc維持4か月目に自宅でエピペン使用    
2011.01小4 >100 111 心理面でどんどん減量
2011.03小4>10     111  東日本大震災。さらに減量
2011.05小511100 111 飲んでいるフリをして減量。摂取量は1cc   
2011.07小5 96.20(5)
 TARC855
 2,609 治療1年。1cc維持。初めて100を切る!
2012.10小6 72.80(5) 4,648 治療2年。1cc維持。増量はしたくない…
2013.08中1 58.50(5) 3,866 治療3年。1cc維持。増量せずも数値下がる
2014.08中2 98.60(5) 6,467 治療4年。数値逆もどりは皮膚悪化から?
 ようやく増量する気持ちになり負荷試験。
2015.04中3 63.10(5)
 TARC637
 4,740 治療4年8ヶ月◎cc(量は伏せます)維持のまま
 一念発起、アトピー治療から再スタート!
2017.04高2 26.80(4)
 TARC322
 2,970 治療6年8ヶ月◎cc維持。ナッツの治療も並行。
 摂取が週1-2回となり口の違和感が出る。
2018.04高3 19.40(4)
 TARC318
 3,330 治療8年◎cc維持。ナッツの治療も並行。
 摂取が週1になると口の違和感がある。


生まれてから小4で治療をするまで、常に100を振り切っていた牛乳の数値。
小4で急速経口免疫療法を受けて紆余曲折あったものの、摂取をやめずに4年間1ccを維持し続け、そして今も1ケタ台ですが増量せずに週に数回摂取し続けた結果、現在、治療8年で「19.40」と去年よりさらに数値が下がりました。

総IgEもTARCも年々下がり、「皮膚をきれいにすると数値が下がってくる」ことを実感しています。血液検査の結果は目安でしかありませんが、下がれば食べられやすくなるということでもあるので、やっぱりうれしいですね。


2010年、小4の夏に牛乳の急速法にチャレンジしてからこの夏でちょうど8年!
こんなにやってて治らないの?飲めるようにならないの?…ブログを読んでくださっている若いお母さんたちは不安になるかもしれません。

詳しくは過去日記を読んでいただければと思いますが、こんなに時間がかかってしまったのは理由があります。
小4で急速入院後にも自宅で大きな症状が出まくり、その数ヶ月後に東日本大震災。度重なる大きな余震の中での摂取で、いつ症状が出るかわからない不安感からパニック症候群のような症状が出始めました。娘のメンタルはもうぼろぼろでした。

そこから摂取量を娘の納得する1ccに減量するも、牛乳がまずくてまずくて、毎日イヤイヤ飲む生活。
思春期になり、なんでこんなまずいのを飲まなくちゃならないんだ…と文句が出てきて、摂取回数が次第に減っていきました。

ですが、お友だち同士ででかける機会も多くなり、やはり食べられないものがあることは不自由だと感じたようです。中2で増量する負荷試験を受ける気持ちになり、その後、中3で最後のチャンスと思って転院。まずはアトピーと喘息のコントロールを1年頑張って、そこからナッツの治療も同時進行でスタートしました。

 

どちらのアレルゲンも、レンチンの手作りパンケーキに入れて食べています。
娘のように心理面でもアレルギーを起こしてしまうと、治る時間の何倍も時間がかかってしまいます。だからこそ「絶対に症状を出さない量で、イヤイヤやらない」ことが、わが家にはとても重要なポイントでもありました。

先生からナッツと牛乳は同時摂取でよいと言われているのですが、高校生になると帰宅が遅くなって、牛乳がうっかり1週間あいてしまうなんてこともしばしば。そうなると今でも口の違和感(舌がぴりぴりでも、びりびりでもなく、この違和感は言葉で表現できないのだそうです)が出てしまいます。

先生はとにかく、口の違和感も何も感じないことが大事だと言われているので、違和感がなくなるまでは増量ができません。できるだけ毎日摂取したほうが症状が出にくくなることは明確なので、毎日の摂取が課題でした。

(長々と書いてますが…ここまでは前置きです) (;´Д`)

  
    hosi1_201506.gif


そして、この夏、春休みぶりに娘がアレルギー外来を受診。
主治医と直接話しをすると、本人も俄然やる気になるようです。
点眼、点鼻、吸入を欠かさなくなって鼻の調子がすこぶる良いし、週1程度になっていた牛乳摂取も、ナッツと一緒になんと毎日「自分で」レンチンして摂取するようになったんですよーー!

あら、えらいねー!すごいじゃん!!!
びっくりして本気でほめてます(笑)

そして、どうして自分からやるようになったのか聞いてみたら、こんな返事が返ってきました。
今までは面倒くさい気持ちが勝っていたけれど、「やれば生活で困らない」から、と。
この言葉って、本人しか出ない言葉だなぁと思いました。

摂取期間があけば口の違和感が出るけれど毎日食べれば出ない。
鼻も目も皮膚も、やればすぐに効果が見える。

アレルギー治療って、やったらやっただけの効果があるんですよね。
努力が成果となって見えやすいアレルギー治療って、自己効力感も高めることができると感じています。



大阪南医療センターの井上先生は岡山の講演会でこう話されています。

「食物アレルギーの治療は呼吸器(気管支喘息など)、目(アレルギー性結膜炎など)、鼻(アレルギー性鼻炎など)、皮膚(アトピー性皮膚炎など)の外界と接するすべての臓器のコントロールが必要である」

これを実践している専門医って、実際にどのくらいいるでしょうか。木を見て森を見ず、になっていないかな。
食物アレルギーの治療はそこだけを見ていたらダメなんですよね。

アトピーの治療がうまくいったら、娘は負荷試験で皮膚症状がほとんど出なくなりました。
鼻の点鼻で、今まで朝になると山盛りになっていたティッシュがなくなりました。
喘息のコントロールが悪いと、アナフィラキシーで呼吸器に症状が出やすいことはよく知られていますよね。

そうやって、身体全体のアレルギー反応をしっかり抑えると、コントロールができている臓器には症状が出にくくなります。

主治医の受診ではいつも、食べる治療の話はいちばん最後。
皮膚と目と鼻と喘息と…しっかり娘の体をチェックしてから、食べる話に入ります。
一つひとつのアレルギー症状をていねいに診ていくと、まだまだできること、やれることがあります。その先に食アレ治療があるのだと、いつも主治医から教えられます。

娘は高校3年生。
もう親のできることは少なくなりました。娘自身が納得して治療ができるように、あと少しだけサポートしていきたいと思います。


※牛乳治療の経過は、カテゴリー 「牛乳:急速法(2010.8~)」 にあります。



牛乳:急速法(2010.8~)