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2018/05/22

アレルギーっ子の宿泊行事(高3) * 中高6年間で対応がマニュアル化



山中湖で爆焼け。こんなにすごい夕焼けはめったにないんだって。



高校3年生になったアレルギーっ子ぴろりん。先週、1泊で山中湖に出かけてきました。

宿泊があるのを知ったのは4月の保護者会。
そしてGWの後、出発の4日前から旅行会社とやり取りして、「詳細な献立表」、「加工食品の原材料」、「行く先々の近隣救急病院のリスト」をそろえて担当者からメールが来たのが、出発の2日前。

前日には、学校から「エピペンを同行教職員と共有しました」と報告TELがありました(先週は出張もあって、学校にお願いし忘れていたのでびっくり)。

私立の中高一貫校は宿泊行事も頻繁で、去年は海外修学旅行もあったけど、こんなに私の出番がなかった旅行ははじめてでした。

私立の学校というのは先生が変わらず、おなじ先生がずっと子どもたちの成長をみてくれているというのは、私は大きなメリットだと感じています。アレルギーという面でも、宿泊行事のたびに先生方が経験値をあげてくださり、学校内では宿泊時の対応がすっかりマニュアル化されていました。

今回、あまりにも気が抜けた私は、朝食のチェックを完全に忘れてしまうという失態もありましたが、宿について先生から電話があり、娘がアレルギーリストから選んだものを事前に盛り付けてもらうことで事なきを得ました。

娘ももうたいていのことは自分で判断ができるし、治療のおかげで微量で怖い思いをしなくてよくなっているし、世の中のアレルギーへの理解が広がっているいま、以前のように旅のあいだじゅう携帯を離せずどきどきしている…なんてこともなくなりました。

でも、こうやって行事がひとつ終わるたび、卒業を前にさびしさを感じてみたりしています。


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△中1の頃のぴろりん


ふり返ってみれば6年前の中学入学時、アレルギーと申告している子は多かったけど、エピペンを持っているのは娘だけでした。

入学時の養護の先生との面談で「みんなにどうやって伝えよう」と相談したとき、先生はぴろりんの気持ちを尊重しながら、こんなふうに言ってくれたんです。

「5月には宿泊研修があります。宿でトレーが違っていると“なんで?”と聞いてくる子もいると思うの。いろんなことを言う子がいるかもしれないけれど、自分が大切に思う友達がいたら少しずつ話せばいいんじゃないかしら。
さいしょは知られたくなくても、知ってもらうことで、他のおともだちにも手伝えるときがあるかもしれないでしょう。

ぴろりんちゃん。この学校には車いすの子もいれば、目に見えない いろんなものを抱えた子がいますよ。ぴろりんちゃんも、今まで色んな人に助けてもらったように、お友達が困っていたら助けてあげてね。そうやってみんなで助けあいながら やっていきましょうよ。これから いろんなことがあるかもしれないけれど、あれもこれもダメじゃなく、できることを見つけていこうね」


  * * *


入学してすぐの不安でいっぱいの私たちに、こんなステキな言葉をかけてくださった養護の先生に感動しつつ、わたしたち親子は、「ぴろりんちゃんも、困っているお友だちがいたら助けてあげてね」とおっしゃった先生の言葉に心の底からハッとしました。

それまで娘はいつも誰かに助けをお願いする立場で、そんな娘も誰かを助けることができるんだなんて、恥ずかしながら考えたことがなかったから…。

この学校の先生方の、一人ひとりを本当にたいせつに思ってくださる姿勢には、いつも感動してしまいます。
障害やアレルギーのある・なしにかかわらず、困っている人がいれば そっと手を差しのべることのできる人に…という校風は、生活のさまざまな場面で垣間見ることができました。

6年前には、「誰かを助けることのできる自分」なんて想像もできなかった娘でしたが、いま、看護の道をめざして頑張っている娘を見ると、この学校で先生やお友だちからたくさんの愛をもらい、自分を肯定しながら、たいせつな自分と向き合えたことは、彼女の将来の選択肢におおきな影響を与えてくれました。

高3のこんな時期になぜ旅行?と思っていたけれど、同級生との最後の旅は、これから受験に向かってみんなでがんばろうという気持ちが高まる、とてもよい時間となったようです。


  * * *


アレルギーっ子、17歳。
アレルギーはとっくに卒業しているはずだったのに(笑)、これからも長くつきあっていく病気となりました。

ちいさい頃は、食べることも、アトピーも喘息も、全然コントロールができなくてほんとうに辛かったけれど、いまこうやって過去をなつかしくふり返ることができるようになったのは、子も親も成長したのかなとおもいます。

子育ては長いようで短いなぁ…と感じる今日この頃です。


アレルギーっ子の宿泊行事